長崎旅と建物

米寿になる父を連れて 祝に長崎旅行に行ってきました。

私は長崎は3回目。
でも 今まで行ったことのない場所ばかりだったので
新たな発見を感じることができました。

その中で印象に残った建物 3選

まずは 宿泊したホテルが 隈研吾氏デザインの建物でした。
木の使い方はもちろん 夜景をきれいに見せる工夫
広々と見せる天井高低差や遠近法の使い方など
学べることの多い空間でした。
新しいものも 昔ながらのものを 上手く掛け合わせ
ホテルなわではのリラックスを味わえる
さすが隈先生の建物でした。

 

次は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つである
「大野教会堂」

石壁に瓦屋根で作られたもの。
地元の玄武岩を積み上げ漆喰モルタルで固められていました。
ド・ロ神父が設計し信者とともに建てたと言われている。
石のきれいな面を外側に出し奥行きが40cmほど。
つまり 外壁の厚みが石のみで40cmにもなっています。
かなりの重厚な造りであるけど 一つ一つ重ねていった過程のためか
あたたかさを感じました。
明治26年竣工

そして 「軍艦島」にも行ってきました。
天気も良く 上陸もできました。
こちらは 世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一つ。
小さな島に鉄筋コンクリートの建物が所狭しと建っています。
無人島になって50年。かつての歴史や気配を感じつつ朽ちていく建物。
虚しさを感じました。
その一方で 日本最古の居住用鉄筋コンクリート造
荒波を受けながらもこうして残っている建物が
明治時代にこの地に建てられていることに驚嘆しました。
まさしく 明治日本の産業革命遺産なんだと 実感しました。

これらの3つの建物
この旅の 大きな思い出となりました。(C)