傍楽

専門学校に通い始めた長女が近所のコンビニでアルバイトを始めた。
高校在学中の3年間は、学校帰りに焼肉屋でアルバイトをしていた。
体調が優れず学校は休んでも「アルバイトは休めない。」と、妙な責任感がある娘だ。

学校が休みの日は、朝の6時からのアルバイトに自転車で向かう。
「最近、コンビニの店長に『よく働くね。』って褒められた。
『きっと親もよく働く人なんやろな。』って言われたよ。
私、お母さんに似たんかなぁ。」

遠回しに褒められたようで、何だか嬉しかった。

自分が遊ぶための小遣い稼ぎとはいえ、よく頑張っている。
「働くのは、傍(側の人)を楽にさせるから働くっていうんだよ。
まわりの人に喜んでもらえると思ったら働くことは楽しい。」
私がまだ小さかった頃、祖母が口にしていた。

勉強はとにかく苦手な子どもたちだが、これから先、社会に出ても真面目に働いて、
まわりの方に喜んでもらえるような大人になってもらいたい。

自分自身も、働くことが出来る日常を喜び、楽しみたい。(M)